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【フランスの食事情】食生活・食費・食材の入手について解説

フランス
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美食大国と言われるフランス。食の安全や美味しさの点で、フランスの食事に不安のある方はほとんどいないでしょう。
一方で、価格については外食が高くてお金がかかるというイメージが強いと思います。

ここでは、フランスの食事情について
・外食の相場
・一般的なフランスの食生活
・スーパーマーケットの日本と違う点
・フランスで買える日本の食材
についてお話しします。

海外移住において最重要ポイントの一つである「食」。この記事を読むことで、フランスの暮らしで食生活がどう変わり、どのくらいの費用がかかるのかを把握することができます。

フランスの外食事情

ヨーロッパは基本的に外食が高いというイメージがあると思いますが、フランスはどうでしょうか?

ランチ、カフェ、ディナーに分けて、見てみましょう。
ここでは、1ユーロ=138.961 円として計算しています。

ランチ

カジュアルなレストラン
 ピザ12€(約1,600円)
 ハンバーガー+ポテト10€(約1,400円)
 フィッシュアンドチップス14€(約1,900円)

ファストフード
 ケバブサンド+ドリンク7€(約1,000円)
 バゲットサンド4.5€(約600円)

マクドナルド
 ビックマック単品 4.65ユーロ(約650円)

カフェ

スターバックス
 アメリカン(Tallサイズ)3.55€(約490円)
 カフェラテ(Tallサイズ)4.75€(約660円)
 

ディナー

○フレンチレストラン
前菜+メイン(ステーキ)+デザート26€~(約3,600円~)

・アルコール
 ワイングラス 8€(約1,100円)
 カクテル 9€(約1,250円)
 ビール瓶330mL 6€(約830円)
 コーラ 4.5€(約630円)

以上はフランスのお店のメニューを参考にしたもので、平均値を算出したわけではありませんが、
一般的にフランスで外食をする場合、
ランチはファストフード店で1,000円程度、レストランで2,000円程度、
カフェは1杯500円程度、
ディナー4,000円程度になるようです。

日本と比べて、外食は1.2倍~2倍くらいの値段がすると覚悟したほうがよさそうです。

外食費が高いと家計への負担が大きそうですが、フランス人にとって、外食は特別な日にするものという感覚があり、普段は家で作ることが多いようです。冷凍食品の種類が充実しているため、夕食も簡単に作ることで食費を抑えている家庭も多いのでしょう。

フランスに住む場合は、いつもは自炊や市販の食品を利用して、時々外食で贅沢をするというメリハリのつけた生活が適しているようですね。

フランス人の平均的な食費

2017年のフランス人の1カ月の食費は一人当たり平均385€(2017年為替ルート平均126.56円で計算すると、48,725円)でした。

(データ元:1人分の食事予算はいくらですか? |etoiledumarais.fr

一方、2017年の日本政府の統計データによると、一人暮らし世帯の食費の平均値は39,649円でした。

外食の頻度によってバラつきがあると考えられますが、平均値はフランスの方が高いといえます。

フランス人家庭の食事

それでは、家ではどのようなものを食べているのか、フランス人の典型的な食事をご紹介します。家庭によって個性はあると思いますが、一般的には以下のような食事を日常的にしているようです。

朝食

フランス人は朝食をあまり多く食べず、その代わりランチとディナーをしっかり食べます。
バゲットにバターやジャムを塗って、コーヒーに浸して食べるというのがよくあるフランスの朝ごはんです。シリアルやビスケットを食べる人もいます。

昼食

フランスには、日本のようにお弁当を作って持っていくという文化はありません。バゲットにチーズやハムを挟んだサンドを買ってオフィスや公園で食べたり、スーパーのお惣菜を買って食べたりします。

夕食

フランスは共働き世帯が多く、平日は凝った料理の代わりに冷凍食品を活用して簡単に済ませる家が多いです。
メニューの一例としては、キッシュ、サラダ、チーズ、バゲットといった具合で意外とシンプル。

休日には時間をかけて、前菜、メイン、デザートまで豪華な料理を作ることが多いです。
メインとしては、肉や魚のオーブン料理、パイ、煮込み料理などがあります。フランス人はジャガイモをよく食べ、揚げたポテト(フリット)やピュレも付け合わせとしてよく食卓に並びます。

また、フランスの食事には地域性があり、地元の食材を使った郷土料理はノルマンディー風やリヨン風など地名がつけられ、家庭やレストランで親しまれています。

食前酒

日本にはない文化ですが、フランスでは一般的な食前酒。
アペリティフ(アペロ)と呼ばれ、夕食の前にスパークリングワインやカクテルなどのお酒を飲みながら一口サイズのカナッペ、キッシュ、チーズ、ハムなどをつまむ習慣があります。
家族や友人と話をしながら、リラックスする時間を過ごし、仕事モードからプライベートモードに切り替え、より食事を楽しむために生まれたそうです。

食後酒

ディジェスティフと呼ばれ、口に残るようなお酒で、食事の余韻を味わう食後酒という習慣もあります。
好まれるのは、アルコール度数の高いワインなど重めのお酒です。

フランスのお買い物

海外に行くと、日本とは違うスーパーマーケットの品ぞろえや価格にワクワクするという方はいませんか?

フランスのスーパーマーケットの品ぞろえは、食文化が異なる分日本とは多少異なります。

日本に比べて種類が豊富な食品は、チーズ、バター、ヨーグルト、肉、果物、オーガニック食品、ミネラルウォーター、ジュース、ワインなどです。

日本と比べて、パンは安く米は高いため、主食はパンやパスタがおすすめ。

スーパーの野菜や果物は量り売りが基本で、1kg当たりの価格が表示されており好きな分だけ袋に詰めて計量するとシール状のバーコードが出てくるので袋に貼ってレジに持っていきます。

基本的に日曜日と祝日は休業しているため、フランスの買い物では曜日に気をつける必要があります。

また、フランス人はスーパーマーケットだけでなく、肉屋、チーズ屋などの専門店マルシェ(市場)で新鮮な食材を買うことが多いそうです。マルシェは週末の午前中に屋台が並び、野菜、果物、肉、魚、チーズ、パンなどの様々な食料品のほかに、雑貨や衣服などの日用品も売っています。

フランスで買える日本の食材

フランスで和食を作るとなると、食材をそろえる必要があります。

フランスのスーパーでもある程度の大きさのお店であれば、日本の調味料や食材を取り扱っています。

フランスでは寿司が人気のため、寿司の材料である、酢、コメ、醤油、ワサビは日本と比べると割高ですが買うことができます。インスタントの味噌汁、カップ麺、うどんなどもあります。

そのほかの食材については、日本に輸入食品販売店があるように、フランスにもアジア食品の専門店があり、ネットでも購入することが可能です。

味噌、料理酒、みりん、和風だしの素、ごま油、昆布、かつおぶし、海苔、わかめ、カレーのルー、そば、豆腐、キムチ、コチュジャンなど意外にも多くの品ぞろえがあります。
納豆は生鮮食品のためアジア系スーパーに買いに行く必要がありますが、豆腐は常温で保存可能なパックも売っています。

まとめ

今回は、フランスの食事情について概略をまとめました。

フランス人がみんな同じ食生活をしているわけではなく、地域や時代によっても変わるでしょうが、フランス人は意外にも普段の食事は質素で、外食もあまりしないということが驚きでした。

フランスに移住を検討している方は、以下の点を知っていると準備がしやすくなると思います。

  • 外食の値段は日本の1.2倍~2倍程度
  • 和食の基本的な材料は、ネットやスーパーで手に入るが、価格は高い。

フランス人同様に普段は自炊をして、たまに外食で贅沢をする。
料理は現地の新鮮な食材を使い、味付けを和風にする。
調味料などはなるべく日本から持っていく。
このような食生活をすれば、食費の心配をせずにおいしいものを食べて暮らすことができそうですね。

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