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【フランスの治安】日本人滞在者が注意すべき犯罪は?

フランス
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フランスに滞在するうえで、犯罪被害から身を守ることは最重要です。

フランスには多くの観光客が訪れるため窃盗などの犯罪が多く、日本人のフランスでの犯罪被害は年間約500件が報告されています。

また、2015年にはパリ市内で、2016年にはニースで大規模なテロ事件が発生し、死傷者も発生しています。

観光地の名所やグルメを調べることはもちろん大事ですが、街の治安について無知でいることは危険です。
日本の治安と同じ感覚でフランスに行くと、痛い目を見るかもしれません。

今回は、日本人が被害にあいやすい犯罪とその対策についてお話しします。

フランスの犯罪件数TOP3

2023年にフランス全土でおこった犯罪件数のTOP3は以下の通りです。

1位 窃盗(64万3千件)
2位 器物破損(55万1千件)
3位 詐欺(49万5千件)
(データ元:安全の手引き(2024年版) (emb-japan.go.jp)

この通り、圧倒的に窃盗が多くなっています。
また、暴行家屋不法侵入はここ数年で増加しており、性的犯罪は急増しています。

日本人の被害の約9割はスリ・ひったくり

日本人の被害についてはどうでしょうか。

フランスでの日本人被害の約9割パリ市内やパリ近郊で発生しているものです。

犯罪内容については、約9割がスリやひったくりなどで、観光客がターゲットにされています。

置き引きや詐欺も多く、その犯行手口は巧みでバリエーションも豊富です。

ここでは、外務省に報告されている被害の中から、例をいくつかを紹介します。
もっと知りたい方は、安全対策基礎データ(海外安全ホームページ: 安全対策基礎データ (mofa.go.jp)を見てみると、クレジットカードを狙った詐欺手法なども防犯の参考になると思います。

観光地におけるスリ被害

凱旋門やルーブル美術館など観光地付近で数人のグループから囲まれながら署名を求められ,振り払って離れたが,気づいたときにはバッグの中の貴重品が盗まれている。

レストランやホテル等における置き引き被害

ホテルのフロントで,チェックイン,チェックアウト等の手続きをしているときに足下に置いた荷物を持ち去られる。またはホテルの朝食会場で食事中,バイキングのため席を外した隙に椅子に置いていた荷物が盗まれる。

シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内への高速道路上での強盗被害

シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内に向かう道路上において,タクシー(あるいは自家用車)乗車中,渋滞で停車した際に窓ガラスを割られ,バイクまたは徒歩で近づいてきた犯人にハンドバッグやカバンを強奪される。

効果的な防犯対策

日本人の被害の約9割はスリやひったくりで、観光地(パリ)で特に多いです。
その犯行手口は様々ですが、共通の対策として、次の方法が有効だと思います。

  • 貴重品は必ず身に着け、短時間であっても手から離さない
  • 同じバックの中に、パスポート、財布、スマホ等の貴重品を一緒に入れない
  • 不要なクレジットカードや身分証明書を持ち歩かない
  • 子供や少女の集団には特に警戒する
  • 貴重品を他人から見える場所(外ポケットなど)にしまったり、身に着けたりしない
  • ひとけの少ない場所に行かない

貴重品はしっかりと守り、不用意に持ち歩かないことが大切です。
また、悲しいことですが、声をかけてくる人をはじめから信用しすぎないことも必要でしょう。

空き巣被害

フランスでアパルトマンを借りて住もうと考えている場合、空き巣にも注意が必要です。

空き巣の事例としては、

  • 合鍵で侵入される。
  • ドアを壊され、侵入される。
  • 事前に観察・下見を行った上で、不在時を狙って侵入する。

などがあります。

また、警察官や道路清掃員を装って訪問し、鍵を開けさせてから窃盗や強盗に及んだり、ガスメーターの点検にきたといって架空の請求をしてきたりする場合もあります。

対策としては、

  • 入居時に鍵を変える。
  • 住む場所は、比較的安全な地域を選ぶ。
  • 建物の出入り口のセキュリティーがしっかりしている、あるいは管理人が常駐している物件を選ぶ。
  • なるべく高層階に居住する。

住居選びは、防犯面も考慮して決めるとよいでしょう。
フランスで空き巣の被害が多い地域は、パリやリヨンとその近郊です。移民の多いマルセイユは、治安が特に劣悪で、殺人事件や強盗事件が増加傾向にあります。
地域ごとの犯罪発生状況は必ず確認しておきましょう。

もし被害に遭ったら

緊急連絡先に連絡する

緊急時は、以下の連絡先へ通報しましょう。
警察:17(携帯電話からは 112)
消防:18
救急車:15

警察に被害届を提出する

スリなどにあった場合、海外旅行損害保険の補償を受けることができる場合があります。保険の請求には被害届の提出が必要となりますので、警察にて盗難届証明書(Récépissé de déclaration de vol)を取得しましょう。

パスポートをなくした場合

大使館等でパスポートの紛失・盗難届けを提出し、新たにパスポートを申請します。
パスポートの申請には、6 ヶ月以内に発行の戸籍謄本(抄本)、警察で取得した盗難届証明書が必要になります。帰国日が迫っており、戸籍謄本を取り寄せる時間がない場合には、帰国のための渡航書の申請し、帰国することもできます。

クレジットカードやスマホをなくした場合

すぐにクレジットカードや携帯電話会社に連絡し、停止の手続きをしましょう。
クレジットカードの緊急発行を取り扱うクレジットカード会社もあります。
クレジットカード会社の連絡先をあらかじめ控えておくと、いざというときにすぐに連絡ができます。

まとめ

ここまで読んでくださった方の中には、フランスに住むのが怖くなってきた方もいるかもしれません。

せっかく、優雅なバカンスを楽しみに行くのに、会う人には警戒し、外に出る度に緊張しなければいけないなんて!と悲しくなってしまいますね。

ただ、フランス人にとってはそれが日常で、日本人とは習慣や意識の違いがあるのだと思います。
むしろ、日本人のガードが緩すぎることの方が特殊かもしれません。

海外に滞在して日本に帰ると、荷物を席に置きっぱなしにすることに抵抗を感じませんか?

日本にいる間も、貴重品を常に手元に置いたり、家や車に鍵をかける習慣をつけること、詐欺を疑う意識を持っていれば、海外に行ったときもストレスを感じずに防犯ができるのではないでしょうか。

フランスの安全情報については、外務省HPにて毎月の犯罪被害報告も更新されています。

防犯対策なども細かくのっていますので、滞在前に最新情報を確認してみてください。

【参考文献】

海外安全ホームページ: 安全対策基礎データ (mofa.go.jp)
外務省 海外安全ホームページ|安全の手引き フランス (mofa.go.jp)

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