フランスの中でも特に人気の街、パリ。
人生で一度でいいから、美しく歴史のある街で暮らしてみたいものです。
しかし、人気がある分パリの家賃はかなり高いです。
家賃が高い理由はもう一つあり、それは街の広さです。
パリの面積は約105km2で、東京都(約2194km2)の約20分の1の広さしかありません。
東京23区だけでも600km2を超えていますから、パリがいかに小さな街であるか想像できますね。
そんな小さな街に人が集中して住むため、家賃は当然高くなります。
今回は、パリの家賃相場と物件探しの方法を説明していきます。
パリの街区分と特徴
パリの行政区と地区
家賃相場を知るために、簡単にパリの街の区分と特徴をお話しします。
パリには20の行政区があり、1区を中心として時計回りに2区、3区・・・と続くため、地図ではカタツムリのようにも見えます。
また、各行政区は4つの地区(カルティエ)に分かれます。
セーヌ川の右岸と左岸
パリの地理的な特徴の一つは、市を横断するセーヌ川です。
セーヌ川の北側を右岸、南側を左岸と呼びます。
右岸はルーブル美術館、凱旋門、シャンゼリゼ大通りなどの観光スポットや高級ブランド店が並びお洒落な印象です。
左岸はエッフェル塔や学生街のカルティエ・ラタンがあり文化的な雰囲気です。
セーヌ川を隔てた南北の違いの他に、東西の格差もあると言われています。一般的に、西側の地域は富裕層が暮らし、東側は低所得者層が住む傾向にあるようです。
ちなみに、最も有名な高級住宅街である16区は南西部にあります。
同じパリ市内でも区によって物件の種類が異なり、住人も単身、家族、学生、外国人、富裕層など偏りがあります。
パリの物件事情
パリの家賃相場
パリの不動産仲介業者LOGISのサイトで家具付きの物件を調べると、
短期滞在者向けの契約期間1年未満のアパートは
1R(5畳)で600€/月(約10万円)程度〜
1LDKで850€/月(約14万円)程度〜
契約期間に縛りのないアパートは1R(8畳)で700€/月(約12万円)程度〜となっています。
また、初期費用としては家賃の他に以下の費用が必要になります。
- 保証金(家賃の2ヶ月分)
- 不動産仲介手数料(家具なし物件は家賃の1ヶ月分、家具付き物件は家賃の2ヶ月分程度)
- 住宅総合保険加入料
パリは家具付きの物件が多い
パリの物件は家具付きが多いです。
ベッド、テレビ、洗濯機、インターネット環境などを自分で用意せずに住めるのはありがたいですね。
パリの物件を探す方法
日本人がパリの物件を探す場合、日本人向けの不動産仲介業者を利用して探す方法が最もわかりやすくおすすめです。
日本人向けの不動産仲介業者では、フランス語に自信のない方も簡単に物件情報を得ることができます。
パリの取り扱い物件数が100以上のサイトご紹介します。
ロジス
4000件を超えるパリの家具付きアパルトマンを扱い、日本人スタッフのサポートを受けることができます。
ユーロエステート
パリの物件の中でも、日本人歓迎のオーナーが所有する物件や保証人不要の物件を多く紹介しています。
フランスの賃貸契約ではトラブルが珍しくありません。
フランスは契約社会であることをよく認識し、口頭ではなく必ず文書で契約内容を確認しましょう。
不動産契約の注意点は、在フランス日本国大使館のホームページでも公開されています。
(在フランス日本国大使館HP:https://www.fr.emb-japan.go.jp/itpr_ja/fudoya.html)
まとめ
パリは歴史的な建造物や有名な美術館などがあり、観光地として世界中で人気の街です。
華やかな街での生活を想像し、住んでみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし、パリの家賃は東京と比べてもかなり高く、人気の街であるため物件探しも大変です。
さらに、日本人がフランスで賃貸契約を結ぶときにはトラブルもつきものです。
パリで物件を探すときは、知り合いのつてや、日本人向けの不動産仲介業者を利用してなるべく多くの情報を得るようにしましょう。
また、パリは住んでみたい街ではありますが、住みやすい街とは限りません。
パリは観光地のためスリなどの軽犯罪が多く、物価も高いためです。
治安や物価などを考慮すると、パリから高速列車で移動できる地方の街の方が住みやすいでしょう。
フランスの住みやすい街ランキングをこちらの記事で紹介していますので、参考にしてみてください。