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【2024年版】フランス語の検定試験を解説(仏検・DELF/DALF)

フランス
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フランス語の検定の種類

国内で受験できるフランス語の検定には、仏検、DELF・DALF、TEF、TCFがあります。

仏検は日本独自の試験で、日本では最もポピュラーで初心者でも受けやすいレベルがあります。
DELF・DALFは、フランス国民教育省が認定した唯一の公式フランス語資格で、仏検と違いフランスでも通用するため、現地の大学や就職で利用できます。

TEFやTCFは仏検やDELF・DALFほど有名ではありませんが、どちらもフランスの公的機関による認定が受けられます。

実用フランス語技能検定試験(仏検)

仏検とは

仏検はフランス語の実用能力を客観的に測る日本独自の検定試験です。
1級から5級までの全7段階に分かれており、準2級以上は筆記聞き取りに加えて書き取り個人面接があります。

DELF・DALFと比べて検定料が安く、3級までは個人面接(口頭試験)がないため、初心者が最も挑戦しやすい試験といえます。
特に留学や仕事でフランスに行くなどを考えておらず、語学学習の指標として使うのであれば仏検がおすすめです。

試験日程

春季試験と秋季試験の年2回行われます。(通常、1級は春季のみ、準1級は秋季のみ実施)

2024年度秋季試験

1次試験(準1・2・準2・3・4・5級)2024年11月17日(日)
2次試験(準1・2・準2級の1次合格者対象)2025年1月26日(日)

<受付期間>
・願書郵送によるお申し込み  : 2024年9月1日(日)〜 10月16日(水)消印有効
・インターネットでのお申し込み: 2024年9月1日(日)〜 10月23日(水)23:59まで

仏検の詳細・申し込みは仏検公式ホームページよりご確認ください。

各級のレベルと受験料

1級から5級までの全7段階に試験が分かれており、1級が最もレベルが高いです。
初心者は5級か4級から受けてみるのが良いでしょう。

程度形式受験料
1級「聞く」「話す」「読む」「書く」という能力を高度にバランスよく身につけ、フランス語を実地に役立てる職業で即戦力となる。
標準学習時間:600時間以上
筆記    
書き取り
聞き取り
個人面接
14,500円
(春季実施)
準1級日常生活や社会生活を営む上で必要なフランス語を理解し、一般的な内容はもとより、多様な分野についてのフランス語を聞き、話し、読み、書くことができる。
標準学習時間:500時間以上
(大学のフランス語専門課程卒業の学力を備え、新聞・雑誌などの解説・記事を読み、その大意を要約できるだけのフランス語運用能力と知識が要求される。)
筆記    
書き取り
聞き取り
個人面接
12,500円
(秋季実施)
2級日常生活や社会生活を営む上で必要なフランス語を理解し、一般的なフランス語を聞き、話し、読み、書くことができる。
標準学習時間:400時間以上
(大学のフランス語専門課程4年程度で、読む力ばかりでなく、聞き、話し、ある程度書く力も要求される。)
筆記    
書き取り
聞き取り
個人面接
10,000円
準2級日常生活における平易なフランス語を、聞き、話し、読み、書くことができる。
標準学習時間:300時間以上(大学の3年修了程度。)
筆記    
書き取り
聞き取り
個人面接
9,000円
3級フランス語の文構成についての基本的な学習を一通り終了し、簡単な日常表現を理解し、読み、聞き、話し、書くことができる。
標準学習時間:200時間以上(大学で、第一外国語としての授業なら1年間、第二外国語として週2回の授業なら2年間の学習に相当。一部高校生も対象となる。)
筆記    
聞き取り
7,000円
4級基礎的な日常的フランス語を理解し、読み、聞き、書くことができる。
標準学習時間:100時間以上(大学で週1回の授業なら2年間、週2回の授業なら1年間の学習に相当。高校生も対象となる。)
筆記    
聞き取り
6,000円
5級初歩的な日常的フランス語を理解し、読み、聞き、書くことができる。
標準学習時間:50時間以上(大学で週1回の授業なら1年間、週2回の授業なら半年間の学習に相当)。
筆記    
聞き取り
5,000円
仏検各級の検定料・程度・試験形式(2024年度)

DELF・DALF

DELF・DALFとは

DELF・DALFはフランス国民教育省が認定した唯一の公式フランス語資格で、一度取得すれば無期限有効です。
そのため、フランス語能力を証明書として形にすることができます。
留学仕事などでフランス語の能力を証明する必要がある方はDELF・DALFを受験するとよいでしょう。

DELF/DALFの受験料と仏検対応レベル

DELF・DALFと仏検の対応レベルや学習時間の目安は次の通りです。

DELF / DALF程度学習時間の目安受験料仏検の対応レベル
DALF C2熟練1000時間以上30,000円仏検1級
DALF C1自主的運用800-950時間28,000円仏検1級
DELF B2上級550-650時間23,000円仏検準1級
DELF B1中級350-400時間19,000円仏検2級
DELF A2初級150-200時間14,000円仏検準2級
DELF A1入門60-100時間11,000円仏検3級
DELF・DALF検定試験の各級の受験料と程度(2024年)

試験形式

DELF/DALFでは入門レベルのDELF A1から筆記、聞き取り、書き取り、個人面接のすべての形式が組み込まれています。
個人で面接対策をすることは難しいと思いますので、マンツーマンレッスンなどで話す練習をすることをお勧めします。

試験日程

季試験と秋季試験の年2回行われます。(通常、1級は春季のみ、準1級は秋季のみ実施)
DELF試験は一般、ジュニア(中高生対象)、プリム(小学生対象)の3種類あり、日程はそれぞれ別の日に行います。
DALF試験はDELF一般と同日に行います。

2024年度秋季試験(DALF一般・DALF)

DELF一般とDALFの試験日程は以下の通りです。
試験日程 – DELF DALF

試験レベル筆記試験日試験センター
A12024年11月2日(土)札幌アリアンス・フランセーズ
仙台日仏協会・アリアンス・フランセーズ
東京日仏学院-満席
横浜日仏学院
アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会
関西日仏学館(京都・大阪)
アリアンス・フランセーズ徳島日仏協会
九州日仏学館(福岡・沖縄)
A22024年11月3日(日)札幌アリアンス・フランセーズ
仙台日仏協会・アリアンス・フランセーズ
東京日仏学院-満席
横浜日仏学院
アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会
関西日仏学館(京都・大阪)
アリアンス・フランセーズ徳島日仏協会
九州日仏学館(福岡・沖縄)
B12024年11月2日(土)札幌アリアンス・フランセーズ
仙台日仏協会・アリアンス・フランセーズ
東京日仏学院-満席
横浜日仏学院-満席
アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会
関西日仏学館(京都・大阪)
アリアンス・フランセーズ徳島日仏協会
九州日仏学館(福岡・沖縄)
B22024年11月3日(日)札幌アリアンス・フランセーズ
仙台日仏協会・アリアンス・フランセーズ
東京日仏学院-満席
横浜日仏学院-満席
アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会
関西日仏学館(京都・大阪)
アリアンス・フランセーズ徳島日仏協会
九州日仏学館(福岡・沖縄)
C12024年11月2日(土)札幌アリアンス・フランセーズ
仙台日仏協会・アリアンス・フランセーズ
東京日仏学院
横浜日仏学院-満席
アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会
関西日仏学館(京都・大阪)
アリアンス・フランセーズ徳島日仏協会
九州日仏学館(福岡)
C22024年11月3日(日)札幌アリアンス・フランセーズ
仙台日仏協会・アリアンス・フランセーズ
東京日仏学院-満席
アリアンス・フランセーズ愛知フランス協会
関西日仏学館(京都)
アリアンス・フランセーズ徳島日仏協会
九州日仏学館(福岡)
※2024年9月7日現在の情報
口頭表現試験日程は試験センターによって異なります。

<出願受付期間>
  2024年8月30日(金)〜9月27日(金)

DELF/DALFの詳細・申し込みは公式ホームページよりご確認ください。

TCF・TEF

TCEとTEFはどちらも簡単に言うとTOEICのフランス語版で、合否ではなく点数で結果が示されます。
テストの成績を記載した証明書の有効期間は2年間です。
TCFとTEFの主な違いは、認定する機関とレベル分けで、問題形式などは似ています。

TCF

TCF (Test de Connaissance du Français) は、DELF/DALFと同じくフランス国民教育省が認定した総合的なフランス語学力を測るテストです。
点数に応じて受験者のレベルを、言語に関する欧州共通基準 (CECRL) の6段階で判定します。
必須試験である聴解、語彙・文法、読解と補足試験である口頭表現、文書作成があります。
受験料は次の通りです。
TCF(必須試験):17,000円
TCF(補足試験:筆記+口述):13,000円
TCF(補足試験のうち筆記試験のみ受験の場合):9,000円

TCFの詳細・申し込み方法は公式ホームページよりご確認ください。

TEF

TEF(Test d’évaluation de françai)はパリ商工会議所認定試験のことで、0~6の7段階で評価するマークシート方式の試験です。
試験である聴解、語彙・文法、読解と補足試験である口頭表現、文書作成があります。
ALFフランス語学校のホームページにて受験案内が出ています。
受験料は15,000円~となっています。(詳細はこちら

まとめ

国内で受験できるフランス語の検定には、仏検、DELF・DALF、TCF、TEFがあります。

仏検は、主に日本国内でフランス語能力の証明として、大学の単位取得に国内の就職活動で利用できます。

一方、DELF/DALF、TCF、TEFは世界各地で試験が行われており、フランスへの留学や現地での就職の際に語学力の証明として利用できます。

受験目的試験会場試験日程
仏検語学学習
大学の単位取得
国内の就職活動
全国38都道府県春季・秋季の年2回
DELF/DALF語学学習
留学
現地での就職・仕事
札幌・仙台
東京・横浜
愛知・京都・大阪
徳島・福岡
春季・秋季の年2回
TCF語学学習
留学
現地での就職・仕事
札幌・仙台
東京・横浜
愛知・京都
大阪・福岡
年2回
TEF語学学習
留学
現地での就職・仕事
東京月1回程度

試験を選ぶときは、フランス語を学ぶ目的に合った試験を選ぶことが大切です。
試験会場によっては、出願受付を開始してから1週間以内で満席になってしまうこともあります。
試験日はあらかじめチェックし、早めに申し込みすることがおすすめです。

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